不盡桜

fuji zakura

不盡桜(ふじざくら)は、JRや国道42号線からも目にとまり間近にみると背高な幹から地につくほど垂れ下がり、その垂れ具合は見事である。その花弁は小さく白色がかった淡桃色であり繊細で可憐である。満開のその時期、樹下に立つと頭上から桜花が滝のごとく落下するほどの圧倒的な迫力がある。特に夜間に施されるライトアップ時には、その感が一層際立ったものとなる。この桜は樹勢が良く年々しだれ具合がよくなり花勢も増加している。しだれ桜では県下でも類を見ない大木であるため毎年、テレビ、新聞、雑誌等で取り上げられ、花見に訪れる人の数が増加している。特に、平成二十四年にＮＨＫのニュースで全国放送されてからは、関東、信越地方からも観桜に訪れる方が増えた桜である。平成30年の台風で大事な枝が四ヶ所折れてしまったのは残念であるが、それを思わせないほどに花芽を付けている姿には感動させられる。